小説家遠藤周作(1923-1996)の見た星空です。
小説「深い河(ディープ・リバー)」の創作期1990年8月26日〜1993年5月25日までの日記に記された星空です。
この『深い河』創作日記の中に、遠藤周作氏の見た星風景が2度ほど出てきます。
シミュレーションした画面は、その一つで1991年10月16日晩の空の様子です。
十月十六日(水) キツキ(杵築)の家老屋敷を昨夜見た。 既に日が暮れ人影のない黄昏の家老屋敷道に二人の老人が立って待っていてくれた。 私はここに二度来たが屋敷内を見せてもらったのは初めてだ。 行燈が各部屋にともされ、庭の大木が夕風にゆれ、三日月が鋭く照っている。 昔の夜がこれほど暗いとは思いもしなかった。 |
(1)遠藤周作著「『深い河』創作日記」講談社文庫
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