TOPヴァジラヤーナコース教学システム>内容

●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.190〜P.195)

弟二十九話(一九九三年三月二十日 横浜支部)

 今日は、今までなした予言の成就について、そしてこれからの世界の流れについて、それから信徒は何をどのように実践すればいいかという点について話をしたいと思う。
 まず君たちも知ってのとおり、わたしは「今年の三月、経済が復興したかのように見える」と、つまり、株価は上昇し出すと予言した。現実の問題として、原因不明の株価の高騰、つまり値段の上昇が始まっていると。
 ではいったいこれは何なのかと。これは、貪り多き魂にカルマ落としをするという、フリーメーソンの一つの仕掛けであると。では、どのような仕掛けであろうかと。株価が上昇する。そうすると、貪りの強い人はこう考える。「今、ここで一つ儲けておけば楽である。何とか挽回できる」と考える。すると、一方では借金をしながら、一方では余剰のお金を株に突っ込むと。この株に突っ込まれたお金により、よりいっそう株価は上昇すると。しかし、その株式に投資されたお金が一気に引き上げられたときにその株価は下落すると。このときに、前回のバブルの崩壊と同じように、何百兆円というお金が日本からまた消えるはずである。そして、そのダメージは、前回のバプル崩壊以上にわたしたちに大きなショックを与えることとなる。
 しかし、これは理の当然である。なぜならば、今から二千年前に登場したイエス・キリストを迫害したユダヤ人は、そのカルマによって五十年内外のうちに国外に追われ、そして流浪の旅へと至ったと。今の日本は、わたしをはじめとする偉大な達成者たちに対して、ものすごく大きな迫害をなしたと。このカルマは当然、日本経済の衰退、そしてそれだけではなく大きなカルマ落としをこれから受けなければならない。なぜならば、二千年前に登場したキリストと、それから今登場しているキリストとでは、そのカルマの大きさ、それから役割が全く違うからである。つまり、ちょうど天に唾を吐いたような現象が起きるはずである。
 そして、わたしの研究はいよいよノストラダムスについても最後を迎えてきている。それによると、九七年ハルマゲドンであると−−これは、まだわたし自体がその詩を検討しているわけではないから、不確定な要素が含まれているということを土台として聞いてほしい。今ノストラダムスについては、ヴィマラ君を中心とし、そしてそれをわたしがチェックして、もう一度詩の原義とそれから瞑想とに合わせて修正するというパターンを採っている。したがって、この訳はわたしが干渉していない段階での訳、その訳によると−−九七年、間違いなくハルマゲドンが起きるであろう。これは単純な理論で、詩の九十七番にそれがあるからだってことだね。つまりノストラダムスは、二期に分けて予言詩を展開していると。五章までの詩は、年代順に並んでいる。
 五章以降の詩は、年代順ではなくて、いろいろなキーワードを基に解かなければその順番がわからないという構成になっている。これは今まで、九○、九一、九二、九三とずっと追っかけていてね、ま、その結果か出たわけだけれども。したがって、記憶が間違っていなければ三章の九十七にこのハルマゲドンの予言詩があると。したがって、この人類の総人口が三分の一、あるいは二分の一、あるいは少なければ四分の一となるときは間もないであろうと、つまり数年以内であろうとわたしは予言する。
 九七年にハルマゲドンがあったら、じゃあ何が次は起きるんだと。一般的には、ハルマゲドンイコール最終戦争という考え方を持つ。しかし実際そうではない。ハルマゲドンは、あくまでも「ハルマゲドン」と呼ばれるエリアでの戦いであると。しかもそれは、世界大戦の様相は秘めているが、まだそのときにはアメリカ、あるいはイギリス、フランスといった国々に力が残されていることは間違いないし、このときにまだ世界か認めるキリストは登場しないと。
 では、世界が認めるキリストはいつ登場するのかという問題になると。これは、最終的に二○○○年であろうと考えられる。ではその九七年の戦いには、キリストは参加しないのかと。これは、予言詩では参加することになっている。そしてその後、イギリスが叩かれ、そしてアメリカか叩かれると。これが予言詩の全容である。
 では、それに対して、わたしたちはどのような準備をする必要かあるのか。これには、二つのカテゴリーに分ける必要があると。
 まず第一番目は経済対策である。まずできるだけ銀行に預けないと、お金は。なぜならば、これからバブルがもう一回はじけた段階で、銀行はよりいっそう窮地に追い込まれることとなる。その段階で、例えば銀行の閉鎖、あるいは統合等が行なわれるはずである。そのときあなた方が預けているお金がそこから引き出せるかどうかは、これはブラジルの例を見てみればよくわかるはずである。
 それから第二のポイントは、倒産が相次ぎ生活ができなくなる場合、その仕事を確保する必要があると。これについては、ま、オウム真理教も今、「マハーポーシャ」をはじめとして一生懸命受け入れ態勢をとろうとはしているが、なにせわたし一人で、まあ、そうだね、教団を動かし、それからマハーポーシャも動かしているような状況であるから、発展性にまだ乏しいと。とはいうものの、今マハーポーシャはすでに月間の売り上けが一億円を突破し、おそらく売り上げ台数としては個人ユーザーに対しては業界ナンバーワンになったのではないかと。これはわずか三力月経たない間に。これはもちろん、ナンディヤや、メッタジ、あるいはその他のね、正大師・正悟師等の協力があるから、このような結果になっているわけだけれども。しかし、DOS/Vのこれからの先行きというものはあまり芳しくないだろうから、まあせいぜいが年間三十億円ぐらいの企業に納まるんじゃないかと。DOS/Vだけだとね。だからこの他に、事業としてしっかりやっていけるような、そういうデータがもし君たちの中であったら、それは提供してほしいと思います。検討します。
 まあいずれにしろ貪りを捨断すれば、この日本で生きること、それはさして難しくないと。例えば例を挙げるならば、だいたいDOS/Vの利益率というものは、一般企業においてば六○パーセントから七○パーセント、つまり仕入れ値のだいたい二倍から二・二倍ぐらいの値段をつけて売っていると。マハーポーシャの場合だいたい、そうだね、二五パーセントぐらいの利益しか乗っけていないと。
 この違いは何かというと、要するに従業員、つまり、信徒に給与が出せればいいというものを根本としてつくり上げた会社がマハーポーシャであるから、ここであまり利益を出す必要はないと。と、そこで当然、いくら安売りをしているところがあったとしても、もともとの思想が違うから、値段の差は歴然として出てくると。それで、例えば今最も安いといわれている君たちはあんまり知らないかもしれないが「STEP」等と比較しても、そうだね、だいたい、三パーセントとか五パーセントぐらいの安さで一般の人たちに提供できると。
 そして、オウム真理教の信徒は非常に質が高いから、機械の性能の面についても、それからアドバイスの面についても、しっかりとしたものが提供できると。当然これは他の企業が勝てるわけがないと。そして同じ発想で、同じ思想によって、もし他の企業を立ち上げるならば、今の日本において負ける企業はないだろう。そして、これがわたしの信徒の失業対策であると。
 では信徒自体は何をどう考えたらいいのかと。これは、「カルマ」というものについてもう一度検討する必要があると。
 例えば、ある、一年三ヶ月だけ一生懸命やった信徒がいた。この信徒は一年半、「わたしは教学システムの特別の入門を終わらせてしまいました」と。しかし今の現象が納得できないと。それに対するわたしのコメント、つまり「カルマの解放というものは、そんなに甘いものじゃないんだよ」と、「時間がかかって解放されるんだ」ということに対して納得できず、その信徒は退会したと。これらは明らかに無智を根本としているし、それからその指導にあたった師あるいは正師がしっかりと法則を説いていなかったことに原因は由来すると。
 つまり何がいいたいかというと、例えば例を挙げよう。ここにガンがあったとして、そのガンが果たして一年、あるいは一年数か月の入信という形をとった段階で消えるかどうかという問題である。もちろん、真に信を持ち、そして修行するならば、二カ月、あるいは三カ月ぐらいでガンは完全に消えてしまうはずである。
 しかし、信がなかったからこそ今まで真理と巡り合えなかったわけだし、例えば信がなかったからこそ外道の修行をしていたわけであると。この点を考えるならば、自分自身が形成している五つの構成要素、つまり、この肉体、それから感覚、イメージ、それから経験の構成、それから識別という、この五つのカテゴリーについて、そんなに簡単に浄化できないということはわかるはずである。
 つまり何を言いたいかというと、自分自身が今まで積み上げてきたカルマ、これは善業にしろそうだし、悪業にしろそうだし、それをしっかりと絶えず数える必要があると。そして、例えば「オウム真理教の信徒」という名ばかりではなく、しっかりと六つの極限、徹底した六つの極限の実践を行なうことにより死の準備を始めるべきだというのがわたしのアドバイスだ。
 なぜならば、例えばわたしの予言が外れ、九七年、あるいは二○○六年にハルマゲドンが起きなかったとして、その、起きようが起きまいがわたしたちは死ぬんだという前提があると。つまり死刑執行が、十年間、ニ十年間、あるいは三十年間延びたにすぎないと。この状況を考えるならば、「死」という命題に対して、わたしたちが徹底的に検討し、そしてその準備を行ない、そしてこのけがれた肉体を捨て、高い神々の世界に至るこの法則の実践は決して不利益にならないということを言いたいのである。
 インスタントラーメンは、今一分、あるいは三分でできると。ところがラーメン屋さんのラーメンは、そのめんを練るところから、ゆで、そして食べるまでの時間を考えたらものすごい時間がかかると。実際ラーメン屋に行っても、それは時間がかかるはずである。そして当然、インスタントラーメンが、本当に心を込めて作ったラーメン屋さんのラーメンに勝てるはずはない。
 これは何を言いたいかというと、これと同じで、教えも同じである。その教えを表層的にサラッとさらった人と、それから、日々修習し、そして五つの構成要素すべてが神々に至る、そのように思念しながら実践している人とでは、一時間、一年、そして十年と経つうちに、全く別の五つの構成要素へと変化するんだということを認識すべきだとわたしは言いたいのである。  まだ新しい人は、わたしが過去においてなした予言についての的中率を見ればいい。特に、今回のこの三月の経済問題については、身近な予言として予言してある。そしてわたしは例えば、日本人全体に対しても、フジテレビの「おはようナイスデイ」を通して宗教界の予測をした。これはおととしの問題ね。そして去年はそのどおり現象が動き、そして去年、わたしはまた同じように九三年の予言をした。それもおそらくそのとおり動くであろう。
 ではなぜ予言はそのとおり動くのか。それは、「証智」という段階がある。この証智とは何かというと、わたしたちの経験の構成をしっかりと視覚的に見、そして耳で聞き、鼻でかぎ、舌で味わうと。そして触覚で感じ、意識によってそれをとらえる。一般的にはこれを五感で行なうわけだが、内なる五感が存在し、その五感によって、目の前にいる人だけではなく、社会の現象を見るならば、それは自ずと未来にどのようなカルマが現象化するかというものはわかるのである。  これはわたしだけの力ではなく、君たちの奥深くに潜んでいる力であることはいうまでもない。つまりそのような意味においては、わたしも君たちも変わらないということになる。ただわたしの方が少し今生、先に修行し、そして少しだけ努力したと。その結果として、君たちと違ったかのような力が備わっていると。しかしそれは、先程も述べたとおり、君たち自体の力でもあるんだ。そして君たち自体がそこまで到達する努力をするならば、君たちは必ずや、苦しみなき、しっかりとした未来を見通す力を得、そして正しい輪廻転生、最終的には輪廻からの脱却ができるはずである。
 もともと輪廻からの脱却というのは、これはマハーヤーナ仏教において特に説かれていることだが、この三界、つまり欲界・形状界・非形状界を自在に行き来する力、ということになっている。つまり解脱、ニルヴァーナ、イコール完全なる静止ではなく、静止した後、自在に救済者としてこの三界を行き来できるんだということを認識した場合、その自由の違い−−例えば一般の人は、この欲界に固定されているわけだが、その自由の違いについてよく認識できるはずである。
 わたしたちが肯定しようと否定しようと死ぬ。ハルマゲドンが起きようと起きまいと死ぬ。この命題は変わらない。したがって、この命題を真剣に受け止め、そして真剣に実践する魂こそ、本当の智慧者であり、そして本当の賢者であるとわたしは言いたい。そして今生、あなた方がいつのときか最終地点に到達するならば、そのときあなた方には、生死を超えた安らぎ・歓喜・自由の三つが備わるはずである。そしてそれこそがアラハットの状態である。したがって、しっかりと今日ね、わたしの話した内容、特に「九七年ハルマゲドン」を信じて、全力で修行してほしい。いいね。



ヴァジラヤーナ教学TOPに戻る

TOPに戻る