スターリングエンジン・Q&A Q51〜Q100


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 1997年6月13日から1998年4月19日までのQ&Aです。


Q100: すばらしいページです。大変気に入りました。若干のスペルの間違いがありますが、よく理解することができました。このエンジンについてあまりよくは知らないのですが、また来ます。
19 April, 1998

A100: どうもありがとうございます。


Q99: 私はフルイダイン形あるいは水スターリングエンジンに興味があります。そのような図面や情報をお持ちですか。
19 April, 1998

A99: 残念ながら、私はまだ水スターリングエンジンを作ったことがありません。次のサイトで写真や簡単な図面を見ることができます。



Q98: 本学科では,先生から提供いただいたスターリングエンジンの資料をもとにして,機械工学科第2学年において平成9年度より「総合実習」をスタートしました。詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.takamatsu-nct.ac.jp/~wwwkikai/topic/sogojisshu/index.html
15 April, 1998

A98: 貴校のホームページ、見させていただきました。大変きれいに仕上がっているエンジンのように思います。機会がありましたら、是非実物を見させていただきたいと思います。


Q97: 私は熱効率40%以上、出力約93W(1/8 hp)のエンジンを購入したいと考えています。高温側と低温側とを隔離するような熱交換器を取り付けたいのです。そのようなエンジンを販売している会社はありますか。
3 April, 1998

A97: 難しいですね。40%以上の熱効率というのは高すぎます。そのようなエンジンを探すのは難しいと思います。


Q96: 私はRUDY KAHOUDTSのスターリングエンジンを作りました。未だにこのエンジンについてよく理解していないのですが、すぐに回りました。あなたのお勧めの初心者用の本はありますか。
25 March, 1998

A96: 初心者用の本(英語)はいろいろとありますが、とりあえずはインターネットで情報を探してみてはいかがでしょうか。


Q95: Q46に関連して、次のページにつながりません。間違えていませんか。
http://www.bekkoame.or.jp/~khirata/overlap/overlape.htm(英語)
これについて勉強したいと思います。
25 March, 1998
USA

A95: はい、間違えていましたので、直しました。


Q94: 私は特に太陽熱を利用した低温度差スターリングエンジンに興味があります。
今まであるような、とても小さいエンジンを大型化することはどうでしょうか。低温度差スターリングエンジンの伝熱性能を向上させるためのよいアイデアはありませんか。
以前にも質問がありましたが、私はディスプレーサピストンに穴をあけて、その中にアルミニウムの金網を再生器として入れるのが、伝熱性能向上のためにもよいと思います。
21 March, 1998

A94: 私も低温度差スターリングエンジンには伝熱性能が高い熱交換器が必要だと思います。高性能な熱交換器ができれば、低温度差スターリングエンジンは小型化・高回転化ができると思います。残念ながら、今のところ、よいアイデアは浮かんできません。
仰るとおり、アルミニウムの金網は高性能な再生器になると思います。軽量なので、ディスプレーサピストンに内蔵するのも、問題はないと思います。


Q93: 私の兄が持っていたものをもとにして、模型スターリングエンジンを作っています。まだ動いていないのですが、そのエンジンは、空き缶、木材、真鍮のロッド、そしてアルミニウムでできています。
色々なことを試してみたのですが、だめでした。下に簡単な構成図を載せますので、評価して下さい。


    |--------|---------

  (--)     3 |        |

  |  |       |        |5

   ||----    |        |

 1 ||----  --|------/-| \

  |  |       |  ^   \---/4

  |  |     2 |  5    

1 2つのコーヒーの空き缶と1つのスプレーの空き缶。
スプレーの空き缶の中に2つのビールの空き缶があります。
2 3番を支持しています。
3 振り子。
4 木製のフライホイル。
5 真鍮製のロッド
20 March, 1998

A93: このエンジンの構造をあまりよく理解できていませんが、とてもおもしろいエンジンだと思います。このエンジンはシールがよくないのではないでしょうか。ビールの空き缶とスプレーの空き缶との間にガスの漏れがあるのではないですか。


Q92: 木片などのバイオマス燃料を利用した5〜10kWのスターリングエンジンを動かしたいと考えています。私は、インドのMadras factory社のST-5を見たことがあります。これは水ポンプシステムをつけた場合、木片を燃やして約3kWを達成します。水管の直径は約10cmで、かなりの出力を得ています。その写真を見ると、空気過給機などのすべての部品がとてもよくできているようです。そのような大型エンジンについてのコメントを頂ければと思います。
20 March, 1998

A92: ST-5について、話には聞いたことがあるのですが、残念ながら見たことはありません。話に聞いた限りでは、かなり優秀なエンジンのように思えます。私の大型エンジンについてのコメントとして、大型エンジンは次の性能のうち、一つにでもに優れた点があれば「高性能」といえるのかと思います。
(1) 高効率
(2) 低公害な熱源の利用
(3) 小型かつ高出力
ST-5は(2)の性能をうまく引き出したエンジンだと思います。


Q91: スターリングエンジンの回転数制御(スロットル)について考えています。回転数制御の手法としては、ピストンの位相差制御、ピストンのストローク制御、そして、シリンダ間の流路の制限があるかと思います。どのような手法がよいのでしょうか。
9 March, 1998
joel monka

A91: 模型スターリングエンジンの回転数制御の手法としては、貴方が仰るとおりの手法があるかと思います。それぞれの手法にはそれぞれの長所・短所があると思いますので、一概にどれが優れているかを判断するのは難しいと思います。
(1) ピストンの位相差制御;私が提案しているように、歯車を使った簡単な機構で実現することができます。しかし、歯車の強度に問題があるので、高出力エンジンには適していないように思えます。
(2) ピストンのストローク制御;回転数の応答性は非常によいと思いますが、ストロークを変化させるためには、その制御機構にかなりの荷重がかかります。その荷重をおさえる工夫が必要だと思います。
(3) シリンダ間の流路の制限;流路の抵抗を変化させるのはあまりよい方法とは思えません。
一方、高出力スターリングエンジンでは、エンジン内圧力を制御する手法がよく用いられています。これは実績のある手法ですので、これを模型スターリングエンジンに応用してみるのもよいのではないでしょうか。


Q90: 単純な質問ですみません。 なぜ位相差は90度なのですか?できれば理論的に説明お願いします。
23 February, 1998

A90: ここで答えるのには難しい質問です。等温モデルやシュミット理論などで計算すれば、簡単にわかると思います。
ただし、熱交換器の性能を考えた場合は、90度の位相差が最もよいとは限りません。


Q89: 私はドイツの高校生です。私たちはESE10を作りたいと考えていますが、まだ図面がないようです。いつできますか。
また、LSE01を作るのにも問題があります。どこで注射器が手にはいるのかわかりません。また、3ccとは標準の寸法なのでしょうか。
20 February, 1998

A89: ESE10の図面はまだ準備できていません。しかし、ESE10の基本構造はLSE01と同じです。最初にLSE01を作って、その次にあなた自身で改良した方が良いと思います。
外径が10mmの注射器を探して下さい。多分、試験管やフラスコなどを売っている科学屋さんで手に入ると思います。


Q88: 最初に、あなたのページのアニメーションについて提案があります。
1.ピストンの動きで変化するような、圧力線図を付けてみてはいかがですか。
2.アニメーションのスピードを変えられるようにしてみてはいかがでしょうか。

再生器についての考えがあります。再生器を分割して配置するのではなく、ディスプレーサピストンに小さい穴を開けて、その中にひげ剃りの網を入れてはどうでしょうか。ピストンの重量を減らすことができるのではないでしょうか。
12 February, 1998

A88: ご提案、ありがとうございます。時間ができましたら、是非とも修正したいと思います。
ディスプレーサピストンの中に再生器を配置するというのは、以前からよくやられていることだと思います。その場合の問題点は、ヒータや加熱器の形状や配置が難しいことだと思います。「ひげ剃りの網」というのはおもしろいと思います。是非、試してみたいと思います。


Q87: 私は木材などのバイオマス燃料を使う炉を設計しています。それにスターリングエンジンを使いたいのですが、そのようなシステムについての情報はありますか。
11 February, 1998

A87: 確かな情報ではありませんが、東南アジアでそのようなスターリングエンジンが開発され、使われているという話を聞いたことがあります。残念ながら、それ以上の情報はありません。
また、デンマーク工科大学では、木材を燃料とした40kW級スターリングエンジンの開発が行われています。文献は次の通りです。
H. Carlsen, J. Bovin: Field Test of 40 kW Stirling Engine for Wood Chips, 8th International Stirling Engine Conference and Exhibition, p.525-530.


Q86: ディスプレーサとパワーピストンとから構成されるスターリングエンジンの場合、パワーピストンの空間は圧縮空間の一部として考えてよいのでしょうか。
9 February, 1998

A86: 等温モデルのような簡単な計算をするのであれば、圧縮空間に含めてよいのではないかと考えています。しかし、厳密には、パワーピストンの空間はサイクルを通して、断熱膨張を行うので、内部のガス温度が低下する傾向にあります。詳細な解析をする場合は、それらを考慮して別の空間として扱うべきであると考えています。


Q85: 私たちは発生炉ガス(producer gas)を利用したスターリングエンジンを開発したいと考えています。どの程度の理論熱効率が得られるのでしょうか。
3 February, 1998

A85: 発生炉ガスとは何かよくわからないのですが、多分燃焼ガスのことでしょう。
スターリングエンジンの理論熱効率nは、次式で表されます。
n=1-(Tc/Th)
ここで、Th(K)は高温側の温度、Tc(K)は低温側の温度です。
燃焼ガスの温度が1200 K(927℃)、低温側のガスが300 K(27℃)の場合、理論熱効率は75 %になります。
しかし、実際のスターリングエンジンには多くの熱損失が生じるため、正味の熱効率は、20〜30 %程度になるのではないでしょうか。


Q84: スターリングエンジンには、α形、β形、γ形という形式があることを本で読みました。それらはどのように違うのですか。
2 February, 1998
UK

A84: スターリングエンジンは2ピストン形とディスプレーサ形に分類されます。一般に2ピストン形とはα形のことです。一方、ディスプレーサ形にはβ形とγ形とがあり、β形はパワーピストンとディスプレーサピストンとが同じシリンダに配置された形式であり、γ形はそれらのピストンが別のシリンダに配置された形式です。


Q83: 私の友人が「Sterling Cycle Hot Air Engine(Rudy Kouhoupt著、1993)」というスターリングエンジンの図面集を買いました。それには、部品の材料について書かれていませんでした。そして、友人はそのような情報を探しています。私はこのページノ情報を彼に教えることにします。ありがとう。
2 February, 1998

A83: どういたしまして。お役に立てれば光栄です。


Q82: 私はカルガリー大学工学部電気情報工学科の2年生です。スターリングエンジンとは異なるサイクルで作動するエンジンのために、実用的なスターリングエンジンの図面と寸法が必要です。
29 January, 1998

A82: 残念ながら、すぐには準備できません。
Ecoboy-SCM81のページをご覧になりましたか。
十分ではありませんが、より実用的なエンジンについての情報があります。


Q81: こんにちは。私は将来、学校の先生(技術)を目指している大学生です。スターリングエンジンというものを知ったきっかけは、中学生にエンジンの仕組みを知ってもらうにも、簡単に作ることができるという点からも、空缶でスターリングエンジンを作る、という講義があったことでした。
ところが、いくらがんばってもさっぱり回ってくれません。缶を固定したり、穴をふさいだり、風船を平らに取り付けたり・・・。
その他に上手く回るようにするためのポイントが合ったら教えて下さい。
・重りの大きさ、位置など、より細かなアドバイスをお願いします。
(缶は小さいコーヒーの缶を使い、後はほぼ設計図どおりに作りました。)
29 January, 1998

A81: 空き缶エンジンを回すコツは、ガス漏れを減らすことと摩擦を減らすことだと思います。まず、確認してもらいたいのは、
(1) 風船の穴が大きすぎないか。
(2) 風船の穴に一滴の油を垂らしたか。
ほとんどのガス漏れは、風船の穴から生じています。
次に、摩擦が大きくないか確認して下さい。
(3) クランク軸は、引っかかりがなく、軽く回るか。
(4) クランク軸が通る、フレームとコンロッドの穴が小さすぎないか。
(5) おもりがフレームに当たっていないか。
(6) ディスプレーサ(バルサ)が空き缶の側面あるいは上下面に当たっていないか。
以上で、ほとんどの場合、回るか、あるいは回りそうになるかすると思います。まだ調子が悪い場合は、次の方法でおもりを調整して下さい。
(7) エンジンが止まってしまうクランク位置の反対側が重くなるようにおもりの大きさと位置を調整する。


Q80: すばらしいページです。私の生徒が、空き缶エンジンを作りました。そしたら、本当に動くではありませんか。
もし、模型自動車を動かす似たようなエンジンがあれば教えて下さい。来年の授業で使いたいと思います。
27 January, 1998

A80: あなた方のお役に立てて大変光栄です。
残念ながら、要望される情報がありません。ほとんどの私の模型スターリングエンジンの情報はすでに公開しています。要望される情報の準備が出来次第、公開したいと思います。


Q79: スターリングエンジンを作ってみたのですが、動きません。機械損もあまりなく、手動で回るとしたら、どんな原因が考えられますか?
24 January, 1998

A79: 機械損が少ないとしたら、次の原因が考えられます。
(1) ガスの漏れが多い。
 ピストンとシリンダのシールは、空気バネになるようなシールが必要です。
(2) 温度差があまりついていない。
 高温部と低温部との距離が近い場合や、同一の部品で構成されている場合に低温空間の温度が高くなりすぎて、エンジンが回らないこともあります。
もちろん機械損もかなり少なくなければいけません。これらのことをクリアすれば、必ず回ると思います。


Q78: 高温空間の容積と低温空間の容積とを同じにすることはできますか。また、ボア径やストロークはどのように決められるのですか。
17 January, 1998

A78: 熱交換器の性能さえ考慮すれば、自由に容積を決めることができます。Q6を参照して下さい。


Q77: 理想的なスターリングサイクルのp-v線図をエクセルを使って描画したいと思っているのですが、どこまで値を仮定すればいいのかがいまいちよく分からないので教えてください。
14 January, 1998
Japan

A77: 多分、高温側温度、低温側温度、最小容積と最大容積を設定すればよいと思います。


Q76: 私は5馬力の蒸気エンジンを作っています。そして、300〜500W以上のスターリングエンジンを作ることができるだろうかと考えています。フィリップッス社では1kWのエンジンを作ったということを本で読みました。私はそのようなエンジンを作ることができるのでしょうか。
9 January, 1998

A76: 私は蒸気エンジンを作ったことがないので、よくわからないのですが、そのような1kWスターリングエンジンの最高温度は、蒸気エンジンと比べて非常に高いと思います。そのため、ヒータ材料には、ステンレス等のニッケル合金が用いられています。もし、そのようなニッケル合金を溶接する技術があるのであれば、高出力スターリングエンジンを作ることができると思います。


Q75: 私は高出力な太陽光レシーバを持っています。太陽熱と天然ガスを利用する1〜10kWのスターリングエンジンを売っている方を教えて下さい。
8 January, 1998

A75: 現在、1〜10kWのスターリングエンジンが売られているかどうかはわかりませんが、次の会社ではそのようなエンジンの開発をしています。
(1) Stirling Thermal Mortors, Inc., USA
(2) TEM Stirling engines, Sweden
(3) Sigma Elektroteknisk A.S, Norway
(4) Whisper Gen, New Zealand


Q74: I am a battle-scarred Stirling developer from the pre-Internet days. In 1991 I began constructing the first of my four failed designs! The reasons for the failure were,
a-the designs tried to be too ambitious,clever and 'original'
b-the friction was too high
c-the problems were under-estimated and the expectations were too high
d-the test-beds were too ill-designed
e-personal problems intruded!!!
I put away the whole thing in 1996 thinking Stirlings were in my past. But are they ever?....A VISIT TO YOUR SITE HAS CONVINCED ME THAT STIRLING LIVES ON AIDED BY ENTHUSIASTIC DEVOTEES LIKE YOU. Who knows I might even resume my work.
I live on a farm about 20kM out of Madras city. I have a good work-shop with a lathe and a milling machine (now moth-balled!) and through the years of experimenting I had a wonderful machinist Venu, who worked with me. YOUR SITE HAS INSPIRED ME TO GET IN TOUCH WITH HIM AGAIN SO THAT MY SHOP IS BACK TO WORK! Somehow, all the correspondence in your site and the magic of Internet makes me feel its not going to be so lonely as I felt in my last spell with Stirlings!!
One of the major fabrication defects in my approach was to weld heater tubes instead of brazing. Can someone help me build a small brazing furnace;tell me about the technology involved? I'd like to talk to anyone with experience in this.
I'LL BE A FREQUENT VISTOR HERE!!
29 December, 1997

A74: 熱いメッセージ、ありがとうございます。残念ながら、私は「真鍮用の炉」についてはわかりません。どなたかわかるか違いましたら、ご連絡下さい。


Q73: 寒い地域で、夜中、熱源を全く使わずにスターリングエンジンを動かすことはできますか。
22 December, 1997

A73: 大変おもしろいと思います。確かに外気と室内との温度差を利用してスターリングエンジンは動くと思います。しかし、温度差が小さいので、有効な出力が得られるかどうかが問題になると思います。


Q72:
(1) 模型スターリングエンジンを買えるところを教えて下さい。
(2) スターリングエンジンは、太陽熱利用、温泉熱利用、家庭用発電機に使うことができますか。
(3) 商業用エンジンを製作・販売している会社はありますか。
20 December, 1997

A72: リンクのページをご覧下さい。模型エンジンや商業用エンジンを開発している会社を紹介しています。
スターリングエンジンは太陽熱や温泉熱を利用することができます。近い将来、そのような自然エネルギを利用するエンジンが開発されることを望んでいます。また、スターリングエンジンを使った家庭用発電機はすぐにでも実用化されると思います。


Q71: LSE-01エンジンを作りました。とてもよく回りました。
私は少し構造を変えました。
(1) 小型化のためにシリンダを水平配置にしました。
(2) ガラス製の注射器を探すのがとても難しかったので、ピストンとシリンダをA2ツール(工具用の鋼のことか)で作りました。
(3) 工具鋼は暖められても寸法が変わりません。私はそれを熱処理した後に使用しました。
(4) シリンダ径を13mmにしました。
(5) 銅板を巻いた再生器をシリンダ間に挿入しました。これによって、加熱をやめてからも回っている時間が30秒から1分以上長くなりました。
(6) LSE-01についての別の質問を読んだ後、フライホイルを軽くしました。しかし、これによってエンジンの回転数が遅くなりました。
(7) 熱のふく射を増加させるため、低温側のシリンダにフィンを付け、さらに艶消しの黒でコーティングしました。
(8) 断熱のため、高温側シリンダをグラスファイバで包み、アルミテープで押さえました。
(9) 少ない熱で運転させるため、ピストンの上部の空間を増やして、圧縮比を下げてみました。これで全く動かなくなりました。
(10) ラジコンカー用のベアリングを使いました。これは安いけれどとても高品質です。
図面をありがとう。大変助かりました。
10 December, 1997

A71: どういたしまして。この情報は私やこれから模型スターリングエンジンを作る人にとても役立つと思います。


Q70: あなたのロータリディスプレーサ形スターリングエンジンの図面について質問があります。
ディスプレーサとパワーピストンとの間の死容積が大きすぎると思います。
また、フライホイルの穴がよくわかりません。説明して下さい。
1 December, 1997

A70: 私の図面が悪いのか、少々勘違いしているように思います。実際に作ったエンジンでは、ディスプレーサとパワーピストンとの最小隙間は0.5mm程度です。また、フライホイルには穴は開いていません。多分、ディスプレーサの空間とパワーピストンの空間とをつないでいる穴のことだと思います。


Q69: HEY, I'VE GOT THIS THING WORKING O.K. BUT...
WOULD IT BE ALRIGHT TO STUFF THIS THING FULL OF HYDROGEN TO BEEF IT UP A LITTLE( YOU KNOW WITH A TEMP. CONTROL AND RECONFIGURED TOLERANCES) DO YOU THINK IT'LL WORK OR WILL I BLOW MYSELF AWAY?
5 November, 1997

A69: 質問がよくわかりません。


Q68: I love this site! I have been looking for such a site for a while now! I found it off of an electronic enthuthiast's site, of all places! Such is the web! Anyhow, I do have one question:
Does the simple Sterling engine you describe to build (the one with the rubber balloon and can, etc.) run fast? In other words, what kind of RPM can I expect? As for the Tailor engine - I have a copy of that article - It came out in an issue of Scientific American - I am not sure which one, but sometime in the '80's I believe. Anyhow, when I have the info in front of me, I will send you the information (or if I can get the article scanned, I will send it to you). Interestingly enough, I saw in an antique store here a little car that was powered by such a device. I didn't have the money to buy it at the time, and the owner of the store said he got it at a steam engine convention. Someone bought it later - but I don't thing they know what they have. I only wish I had bought it when I saw it... The date on the car was 1926, and it must have run slow, cause the Tailor engine only runs at about 6 RPM (!), and the builder geared it down using a belt drive. It looked to be a possible school science project...
9 October, 1997

A68: 大変興味深い情報をありがとうございます。そのような古いテーラーエンジンについてよくわからないので、比べることはできませんが、空き缶エンジンは約60rpm程度で運転します。


Q67: 私はまだMSEエンジンを作っていませんが、是非とも作りたいと考えています。
それには、金属製のピストンとシリンダを使いたいと思います。ガラスは使いたくありません。私は、ジャンク屋で真鍮製のシリンダと鉄製のピストンを見つけてきました。そのピストンのシールはどのようにしたらよいのでしょうか。
私は、プロパンガスを燃料とした、水冷式の2ピストン形(α形)スターリングエンジンを作りたいと考えています。
5 October, 1997

A67: ピストンの温度があまり上がらなければ、金属製のピストンを使うことができると思います。その場合、ピストンリングの材質はテフロン系がよいと思います。一般に2ピストン形(α形)スターリングエンジンの高温側ピストンは、ヒータの近くに配置されます。しかし、それは機械損失を増やし、ガス漏れが大きくなる原因となるので、シールにとって好ましくありません。一方、ディスプレーサ形スターリングエンジンのディスプレーサピストンのシールはそれほど厳重でなくてもよいため、金属製ピストンを使う場合はディスプレーサ形スターリングエンジンの方がよいのではないでしょうか。


Q66: 私は機械工学科の学生です。
私はディスプレーサ形スターリングエンジンのシミュレーションを行っていますが、その熱サイクルにおいて多くの問題があります。どのようにすれば、この数学的な熱サイクルを開発できるのでしょうか。
3 October, 1997

A66: 難しい質問ですね。すぐには答えることができません。すみません。


Q65: 商業用あるいは実験レベルで、天然ガスを用いたコジェネレーション用スターリングエンジンはありますか。
2 October, 1997

A65: 現在、どこでコジェネレーション用スターリングエンジンの開発が行われているかわかりません。日本でもそのような用途のスターリングエンジンの開発が行われていましたが、現在行われているかはわかりません。


Q64: 作動ガスの圧力を上げるのではなく、作動ガスの質量を増加させることをしたことがありますか。作動空間に水を入れて蒸気にすればよいのではないでしょうか。
1 October, 1997

A64: 以前、蒸気を利用したスターリングエンジンについて聞いたことがあります。確かに出力は上がるようです。しかし、エンジン内で蒸気に保つことは難しいのではないでしょうか。また、熱交換器内の圧力損失が増加してしまうのではないかと思います。


Q63: いつ、スターリングエンジンは世界的に使われるのでしょうか。
25 September, 1997

A63: 難しい質問です。私はスターリングエンジンの研究者の一人として、近い将来、このエンジンが実用化されると信じています。


Q62: 今日、空き缶エンジンを完成させました。すぐには回りませんでしたが、僅かな調整で回りました。ありがとう。
8 September, 1997

A62: あなたのメッセージが聞けてとてもうれしいです。あなたが作ったエンジンが家族や友人を楽しませるであろうことを願っています。


Q61: 300Wから5kW程度のスターリングエンジンをどのような商売に使えるのでしょうか。模型エンジンについての情報は読みましたが、それらはとても小さい商売のように思えます。
29 August, 1997

A61: 申し訳ありませんが、私は商売について詳しくないので、この質問には答えられません。


Q60: I would like to share a quote from R.J. Meijer, Past president of Stirling Thermal Moters "The 90's is the decade of Stirling technology commercialization. Co-generation of heat and powerand solar-powered Stirling engines offer promising prospects. Multi-fulled generator sets for decentralized power supply in developing countries is anouther prospect.
However, under the renewed worldwide interest in the enviroment and pending strict legislation on pollution, other Stirling applications also emerge as very promising for the future. These include non-CFC heat pumps driven by electricity or by gas-fired Stirling engines, and Stirling-electric propulsion systems for mass transportation.
New enviromental concern and legislation has induced industry, especially in Europe and Japan, to refine and clean up existing internal-combustion technology. In the 90's, billions of dollars will be spent to develope engines with cleaner and quieter combustion. It needs only a fraction of this investment for the Stirling engine to conquer a stable position in the commercial market place.
It is up to industry and the financial world to give Stirling technology its support. Stirling technology is available: its time has finally come."
Thank you for helping some of us understand these principals!
28 August, 1997

A60: おもしろい情報をありがとうございます。私もこのような哲学を述べてみたいですね。


Q59: 空き缶スターリングエンジンを作りましたが、回りませんでした。そこでいくつか質問があります。
(1) 直径66mm、高さ100mmのシリンダを使いましたが、問題がありますか。
(2) ピストンに対しておもりの位置はどのようにすればよいのでしょうか。
13 August, 1997

A59:
(1) ディスプレーサピストンとシリンダとが接触せず、3〜5mm程度の隙間を保っているのであれば、どのようなシリンダ寸法にしても問題はありません。
(2) エンジンを手で回したとき、止まってしまう位置と反対の位置におもりを付けて下さい。


Q58: このホームページを興味深く見させていただきました。
非常にわかりやすく、興味を持ちました。
そこで早速質問ですが、
私が見たところ、課題は
1.高温で非常に圧力が高く圧力漏れがある
  ピストンとシリンダの圧力漏れに対する対策
2.起動時に起動し難くい
  起動トルクの向上等が有ると考えますが
どのように解決されているのですか
また、その他、
このスターリングエンジンを作る上での課題はどのようなところに有るのですか。
そして、それはどのように解決されているのですか。
 以上、よろしくお願いします。

6 August, 1997

A58: 察するところ、以下の質問は模型エンジンではなく、より実用的なエンジンについての質問だと思いますので、そのようにお答えしたいと思います。
1.ピストンとシリンダの圧力漏れに対する対策
ご存じかもしれませんが、実用的な高出力エンジンでは、カーボンを添加したテフロンを材料としたピストンリングを使用しているのが一般的です。そのピストンリングは3ピース、あるいは4ピースのリングを組み合わせているため、ガソリンエンジンのピストンリングと比べるとはるかにシール性能が高いものが使われています。
2.起動時に起動し難くい
確かに、高い圧力に加圧されたエンジンは確かに起動のためのトルクが大きくなります。あまり一般的なことは知らないのですが、私の場合は、ピストンの上下の空間(作動空間とクランク室)とを細い管でつなぎ、管の途中に設置したバルブを開いた状態でモータリングさせます。ある程度の回転数で、バルブを閉じるとエンジンは起動を始めます。 あるいは、低い圧力に加圧しておき、起動させ、その後に徐々に規定の圧力まであげていくという方法もあるかと思います。
3.スターリングエンジンを作る上での課題
課題はいろいろとあるかと思いますが、私は以下の2点が重要だと考えています。
(1) 小型・低コストな高性能熱交換器の開発
 スターリングエンジンの欠点は、熱交換器(ヒータ、クーラ)を高性能化させる場合に、その構造が複雑となることだと思います。そのため、小型・低コストな高性能熱交換器の開発が必要になります。
(2) 無潤滑で耐久性があるピストンリングの開発
 密閉サイクルのスターリングエンジンは、内部にオイルが入ると熱交換器の性能が著しく低下するため、ピストンのシールを無潤滑にしなければなりません。かつ、耐久性があり、シール性能が高くなければいけないのですから、私としては、非常に難しい課題だと思います。一般にはあまり問題となっていないようですが。
以上、単なる私の考えですので、参考までに。


Q57: This Q&A-Site is very helpful for me. Often is Styropor used for Low-temperatur-Displacer-Stirlings.
I tested stone and wood in form of wool. The best results I had with wood. Wood has 2,5 kJ/kg*K, better than all other materials!
Now I'm looking for a table, where I can find out the (spec.) surface of wood-wool and stone-wool for evaluation the optimum. Helpful is also a table with the current-resistance to find out the optimum.
Can someone help me? Is there anyone, who testet water as regenarator for low-temp-Stirling? It's only an idea, but what happens, when just a little steam is in the Stirling?
Thanks for the best over Stirling ever published!
4 August, 1997

A57: 残念ながら、そのような情報はわかりません。ご存じの方はご連絡下さい。


Q56: 安くて、試験管やビー玉などのとても簡単に手には入る材料で作ることができるスターリングエンジンがあると聞きました。発明者はSchlagenhaufさんだと思います。これについての情報はありますか。
4 August, 1997

A56: はい、その試験管エンジンを見たことがあります。とてもおもしろいエンジンだと思います。このエンジンについての情報は次のサイトにあります。
Omniscience Futureneering


Q55: Bomin sunpulseのような太陽熱を利用した、模型低温度差スターリングエンジンの興味があります。ディスプレーサピストンや再生器にはどのような材料がお勧めですか。
2 August, 1997

A55: 難しい質問です。ディスプレーサピストンの材料は軽くする必要があると思います。埼玉大学の低温度差スターリングエンジンには発砲ウレタンが使われています。再生器には黄銅製の積層金網が使われています。もっと検討すれば、さらに性能が高い再生器材料が見つかると思います。


Q54: Concerning the Schmidt Theory, I believe there is an error in the calculations for the example. The indicated power, Li, appears to be in error. Believe it should be calculated using Wi. It appears that the calculation as given made a sign error on Wc.
26 June, 1997

A54: ご指摘、ありがとうございます。早速、見直してみます。


Q53: Roy Darlingtonのマーブルエンジンの図面を見たことがあります。どこにあるか、ご存じですか。
20 June, 1997

A53: 残念ですが、そのエンジンについてはわかりません。


Q52: 私はスターリングエンジンの初心者です。スターリングエンジンと蒸気エンジンとはどのように違うのでしょうか。
19 July, 1997

A52: スターリングエンジンと蒸気エンジンとはともに外燃機関ですが、全く異なる形式のエンジンです。スターリングエンジンはバルブがなく、密閉サイクルですが、蒸気エンジンはバルブがあり、オープンサイクルです。


Q51: I wrote you last in question 13. I was wondering if you have uncovered any information on the Bomin "selfstarting" process yet.
In any event, I have information for you on the Tailer engine. An excellent paper by Peter Tailer and Jonathan West appears in Vol 4 of the Proceedings of the 22nd Intersociety Energy Conversion Engineering Conference, IECEC '87, Vol 4, Pages 1914-1919. The title is "Plunging Cylinder Liquid Piston Stirling Engine." There are many other interesting articles in that volume (and others of the 4-volume set) as well on regenerators, novel mechanical linkages, and different engine types, including a novel single cylinder valveless engine with no displacer. The 87 proceedings are the only set that I've been able to get and it has provided many hours of thought provoking enjoyment. If you can't get the whole set or Volume 4, try to get the paper, "Rotary Liquid Piston Stirling Engine," by Stephen C. Baer on pages 1920-1923.
Thanks for your continuing dedication to your Stirling site.
13 June, 1997

A51: 私はBominのHEATPULSEの構造を十分に理解していません。私が思うに、そのエンジンはフリーピストン形か水スターリングエンジンなのではないかと考えています。その場合、自己始動機構を設けたエンジンは高回転化が難しいのではないでしょうか。それは、高圧縮比のエンジンを自己始動させるのが難しいと考えられるためです。また、その他の情報、ありがとうございます。参考にさせていただきます。


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Koichi Hirata

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